文月会会長 新井文子(聖マリアンナ大学医学部教授・D63)

 このたび、文月会の第10代会長を拝命いたしました、聖マリアンナ医科大学 血液・腫瘍内科 主任教授の新井文子です。小松則夫会長からいただきました、本会の伝統というバトンをしっかり守って走ってまいりたいと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。
 文月会は関東甲信静地区に在住の新潟大学医学部出身者からなる学術交流会として、45年以上にわたり活動を続けてまいりました。
この貴重な財産を未来へ継承し、さらに発展させることが、私の使命と考えております。その遂行にあたり、3つの点に重きを置いてまいります。1点目は、学術活動の推進です。医学の分野は細分化が進み、専門外への関心はともすると低くなりがちです。年に2回の文月会学術講演会は分野の垣根を超え、第一線でご活躍される先生方のお話を間近で拝聴できる貴重な機会です。この点は小松前会長が重視されていた点であり、しっかりと引き継いでまいる所存です。2点目は、若手、女性卒業生の参加の促進です。母校を離れて新たな道を歩む若手の支援は、「先輩」である私達にとって重要な責任です。また、現在、多くの大学において医学部入学者の約半数が女性であるという事実があります。女性医師のキャリア支援は、医学教育において今や最重要課題の一つです。若手そして女性医師が直面する特有の課題に対応し、彼らが活躍するためにどんな支援ができるのか、皆様とともに考え実行してまいりたいと思います。そしてそれらを踏まえた最も大事な3点目は、文月会を「有意義な交流の場」として発展させることです。「会員でよかった、参加してよかった」と思っていただくような会を、ホームページ、文月会誌、対面式での総会を通じ、実現していく所存でございます。
 文月会が一層の結束を固め、同窓生一人ひとりが母校の誇りを胸に、医学界のさらなる発展に貢献していくことを心から願い、その実現のために尽力してまいります。これまで文月会を立ち上げ、そして発展させて来られました諸先生方のお力に心からの敬意と感謝を込めて、私のご挨拶とさせていただきます。ご指導、何卒よろしくお願い申し上げます。

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